伊豆ヶ岳から子の権現へ縦走。

新聞の切り抜きを思い出しましたが、以前環境省がエコツ-リズム推進モデル事業計画を打ち出し,全国の自治体から実施地区を募集したところ53地区から募集があったそうです。
【豊かな自然での取り組み】は白神,屋久島,知床,小笠原。
【多くの来訪者が訪れる観光地での取り組み】は裏磐梯,富士山北麓,六甲,佐世保。
そして【里地里山の身近な自然,地域の産業,生活文化を起用した取り組み】のモデル地区として
南紀・熊野・湘南・飯田・宮城県田尻・とともに飯能・名栗地区の合計13カ所が選ばれたそうです。
エコ・ツーリズムとは、自然環境や歴史文化を対象にしてそこから学び、かつ保全していこうとする観光のあり方をいうそうです。
ただ山に登るだけでなく自然を観察しながら里山と人の生活上のつながりを考えたり、たとえば林業を体験することで地域の特色を体験する、ということだそうです。
名栗は江戸時代から銘木西川材を生み、入間川(名栗川)を筏で流して渓口集落・飯能の町に出てやがて荒川に入って江戸、東京へと出荷した歴史があるので、もともとどちらも自然豊かな緑濃い地域です。
たくさんの人々が気楽に里山や山麓を歩き多様な体験ができるグリーンランドといっても良いようです。
ということで突然ですがハイキングに行って参りました。


今回はそんな中、奥武蔵人気ナンバーワンの尖峰に登ってみました。
伊豆ヶ岳から子の権現のルートは定番ということでガイドブックでは最大標高851m・歩行時間は5時間5分・一般向きのルートとのことであります。
アクセス/クルマで西武秩父線の正丸駅に有料駐車場があって(1日500円)帰りは吾野駅から西武秩父線で正丸駅まで戻るコ-ス。
コースタイムは正丸駅→〔1時間〕→正丸峠→〔20分〕→小高山→〔30分〕→伊豆ケ岳→〔1時間15分〕→天目指峠→〔40分〕→子ノ権現→〔30分〕→滝不動→〔50分〕→吾野駅
岩山の姿は堂々たるもの。子ノ権現への縦走コ-スは意外にアップダウンのあった山道でした。
しかし子ノ権現は足腰の神様だからお参りしたいハイキングコ-スです
このコ-スはフクジュソウ.マンサクが3月が見所。アカヤシオは4月から5月が見所。
今回は農家の軒先に咲くアジサイがとても綺麗に咲いていました。

6月28日(日)曇り→夕方雨。朝8時到着。正丸駅の有料駐車場にクルマを止め身支度を済ませて8時30分スタート。向の食堂はシャッターが閉じているので駐車料金は帰りに・・・。
駅を出たら、すぐに右の階段を下ってガードをくぐります。
沢沿いに続くのどかな大蔵山集落の里道を緩やかに登っていきます。
途中に安産子育信仰の地蔵堂があらわれます。民家の軒先ではアジサイが綺麗に咲き乱れていました。

やっぱり釣り人の性なんでしょうかね





沢から離れると木段の急登が始まりいよいよ本格的な山道が始まり正丸峠の茶店の脇に出ると車道があってガッカリします。



正丸峠の茶店の横に・・・・。深々とお辞儀をしてしまいます。




そしてさらに直進しアップダウンを行くと岩壁が見えてくる。そこが伊豆ヶ岳の男坂の岩壁になる。この岩は角岩・チャートで秩父古生層のなかでもっとも堅く、武甲山、両神山、城峰山にも分布されているそうです。ただし現在は転落事故や落石、崖崩れが発生して立ち入り禁止となっています。ですので右手の山腹を巻く女坂を登って、伊豆ヶ岳の山頂に到着。ちなみに、秩父古生層のなかでも代表的な化石は、紡すい虫(フズリナ)類だそうです。ふつう米粒からアズキ大の大きさで、ラクビーボールを小さくしたような形で石灰質の殻をつくっている原生動物だそうです。フズリナの殻が集まり石灰岩を作っています。このあたりの石灰岩を注意深く観察すれば、フズリナの化石を見つけ出すことができるそうです。

↑写真は男坂。現在進入禁止。 ↑女坂といっても結構な急坂が待っていた。



先ずは目的の伊豆ヶ岳の山頂へ到着できて一安心。バナナと水分を摂ってチャージ。
ちなみに伊豆ヶ岳の山名は、突峰状の山容によるアイヌ語の【イズ】から出たものと言われているそうです。
地元では、快晴の日、山頂に登ると遠く伊豆まで見えるからという【伊豆ヶ岳説】柚の木が多くあったからという【柚ヶ岳説】また昔、麓の湯ノ沢で温泉が湧き出ており、その前の山だからという【湯津ヶ岳】等、色々な由来話が伝わっているそうです。
私だったらどの説を信じようかな・・・


伊豆ヶ岳頂上から急なアップダウンを繰り返して天目指峠をめざします。
天目指峠の伝説
昔、この峠の上に竜神を祀る祠がありました。この神様の一族が鰻であったことからこの付近の沢では絶対に鰻をとってはならないとされていましたが、ある時穴沢の木こりがこの禁を破って鰻をとって食べてしまいました。
竜神は大変怒って、大爆風と山崩れを起こして、穴沢部落を押し流してしまいました。
穴沢は、峠から上名栗へ下る途中の集落だそうです。


気になる小さな祠。

落雷にで受けたのでしょうか?途中から真っ二つに折れていました。
子の権現に行くためまたまた急な登と下りが待っていますが、もう一息、竹林にでると境内に入った実感がでてきます。

急な坂道を上って子の権現へ。。



子ノ権現は紀州で子ノ年、子ノ月、子ノ日、子ノ刻に生まれた聖人。しかし【入山の折り悪鬼の火に腰から下を痛めつけられて苦しんだため、これから腰から下の病の者は、私に救いを求めれば必ず霊験を授けるだろう】と遺言。以来、足腰の信仰が続いている。衰えは足から。ハイカーにはピッタリの寺かな





雲行きも怪しくなりかけてきました。


この二本杉は子ノ権現が食事の時、箸代わりに使った杉の枝をここに挿し、それが成長して大木になったと伝えられ、樹齢およそ千年といわれているそうです。
鉄の草鞋は約2㌧

有名な浅見茶屋の手打ちうどん。 次回はしっかりとレポします。

吾野の町を一望。いよいよ最終。

無事吾野駅に到着。今の時間14時35分。約6時間のハイキング。
そして正丸駅に到着は15時20分過ぎであります。
疲れましたが、登っている間は無になっていますからストレス解消になり日頃の運動不足解消にはピッタンコかも・・・・。
最後は自宅に戻って風呂から出てからのこれは最高


楽しい一日でした。チョット足が筋肉痛かも・・・・。 おしまい。
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